MENU

    コモド島の日本語ガイドはどこにいる?

    コモド島観光の拠点となるラブアンバジョには、日本語を話せるガイドが数名います。ただし、日本語による観光案内を継続して担当し、コモド国立公園のツアーを専業に近い体制で扱っている会社は、確認できる範囲では2社ほどです。バリ島とは日本人旅行者の数が異なり、日本語ガイドの数が非常に限られています。ラブアンバジョに到着してから日本語ガイドを探しても、その日に空いていることはまれであるため、航空券やホテルを決める段階で、コモド島ツアーと一緒に手配しておくのが基本です。

    ここで確認しておきたいのは、「日本語ガイド付き」と書かれたツアーでも、担当する仕事の範囲が同じではないことです。空港送迎、ホテルのチェックイン、港での受付、ボート内での案内を日本語で担当する人もいれば、アイランドホッピングの全般において、パダール島のトレッキング、コモドドラゴンの見学、ピンクビーチやマンタポイントでのシュノーケリングまで同行する人もいます。コモド島の日本語ガイドを選ぶ際には、どの程度日本語を話せるかだけでなく、コモド国立公園の行程のどこまで一緒に参加するのかを確認する必要があります。


    目次

    ラブアンバジョの日本語ガイドは少ない

    ラブアンバジョで日本語による案内を仕事としているガイドは多くありません。片言であいさつをしてくる人は時々いますが、観光ライセンスを所持し、コモド島ツアーを担当する日本語ガイドには、観光案内だけではなく、ボートの運航事情、島ごとの見学方法、潮の状態、国立公園の規則を把握していることが求められます。コモド島やリンチャ島では国立公園のレンジャーがコモドドラゴンの観察を先導するため、日本語ガイドだけで見学するわけではありませんが、レンジャーの説明や注意事項をその場で日本語に置き換え、旅行者の質問を伝える役目を担います。

    日本語ガイドを継続して手配している2社のうち、1社はダイビングショップを母体とし、日本語を担当する女性スタッフがボートに同行する体制とされています。利用者からは、シュノーケリングにおける海中でのサポートやパダール島のトレッキングには参加せず、船内や船着き場を中心に案内を受けたという声も聞かれます。これは日本語による案内が不足しているということではなく、もともと現地係員またはツアーアテンダントに近い役割を担当していると見るのが自然でしょう。

    もう1社はコモド島ツアーを扱う専門会社で、複数の男性日本語ガイドが、コモド諸島の観光だけでなく、シュノーケリングやトレッキングにも同行しています。こちらはアジア圏の日本語現地ツアーではお馴染みのサラトラベルコモドですが、同じ日本語ガイドという名称でも、両者の仕事はずいぶん異なります。


    現地係員との違い

    日本人の海外旅行では、空港で旅行者を迎え、ホテルの手続きや集合時刻の案内を担当する人を現地係員と呼びます。添乗員に近い仕事を担うツアーアテンダント(日本ではツアーコンダクター)も、旅行者が予定どおり観光できるように連絡や調整を行います。ラブアンバジョでも、日本語で空港送迎を行い、ホテルや港で手続きを手伝い、ボート内で翌日の予定を伝える担当者がいます。初めてフローレス島を訪れる旅行者にとって、日本語で相談できる人がいることは心強く、英語やインドネシア語に慣れていない場合にも安心感があります。

    一方、コモド国立公園のツアーでは、ボートを降りてからのアクティビティの時間が長く、ガイド自身が旅行者と同じ場所まで同行する場面が少なくありません。パダール島では展望地点まで一緒に歩き、ピンクビーチやマンタポイントでは海上で旅行者の近くを泳ぎます。現地係員が船着き場やボートで待機する契約なら、その間はクルーや英語ガイドが担当します。日本語での受付や予定説明を希望するのか、観光中も日本語ガイドの同行を希望するのかによって、選ぶべきツアーは変わるでしょう。予約時には「日本語ガイドは同行しますか」と尋ねるだけでなく、「パダール島のトレッキングとシュノーケリングにも一緒に参加してくれますか」と具体的に確認してください。


    男性ガイドが求められる理由

    コモド島ツアーで男性の日本語ガイドが選ばれている理由は、日本語能力の差ではなく、担当する活動の範囲にあります。これはジェンダーの問題ではなく、現地での役割分担や生活習慣によるものです。インドネシアでは、女性もホテル、旅行会社、空港送迎、通訳、ボート案内など幅広い観光業務を担っていますが、旅行者と水着姿で海を泳ぐ仕事は、伝統的な慣習や家族の考え、宗教上の理由から担当できません。ラブアンバジョはキリスト教徒が多いフローレス島に位置しますが、インドネシア全体ではイスラム教が主流だということもあり、女性が人前で、それも外国人男性の前で水着姿になることはあらゆる面から無理だと言えます。

    日本人旅行者が求めているのが、船内で日本語を聞けることだけであれば、担当者の性別を気にする必要はありません。しかし、シュノーケリング経験が少ない人、泳ぎに自信がない人、子どもや高齢者を含む家族旅行などでは、日本語ガイドが浮き輪を持ち、旅行者のそばで泳ぐ万全を期した安全管理体制が頼りになります。パダール島でも、参加者の体調を日本語で確認しながら展望地点まで同行するには、日差しと暑さの中を繰り返し歩ける体力が必要です。海とトレッキングの両方を日本語で支える仕事を基準にすると、現在のラブアンバジョでは、男性ガイドが担当する機会が多くなっています。


    海上でのサポートが特に重要

    コモド国立公園の海は透明度が高く、ピンクビーチ、マンタポイント、タカマカサール、カナワ島などでシュノーケリングを楽しめます。その一方で、島と島の間を潮が通るため、時間帯や場所によって流れの強さが変わります。マンタを見るポイントでは、ボートから海面を確認し、マンタの位置や潮の向きに合わせて泳ぐ場所を決めることもあります。泳ぎに慣れた人であっても、海岸の穏やかな場所で泳ぐのとは条件が違います。コモド国立公園では、経験を持つ現地ガイドの判断、浮力を確保する機材、旅行者の泳力に応じたポイント選びが安全管理の基本となっています。

    日本語ガイドが海で旅行者と一緒に泳ぐ場合は、言葉による案内だけでなく、ライフジャケットだけでなく、浮き輪を持って近くを泳ぎ、疲れた人につかまってもらい、必要に応じてボートまで戻る補助を行えます。マスクに水が入ったとき、フィンの扱いに慣れていないとき、思ったより潮が強いと感じたときも、日本語ですぐに伝えられるため、不安を抱えたまま泳ぎ続ける必要がありません。

    シュノーケリング経験の少ない人、子ども連れ、年齢や体力に心配がある人にとっては、ガイドが海岸やボートから見守るだけなのか、浮き輪や機材を携えて近くを泳ぐのかで、受けられるサポートが大きく変わります。コモド島の日本語ガイドを探すなら、「シュノーケリングに同行しますか」だけでなく、「海上で浮き輪を持って補助しますか」と尋ねると、より担当範囲が明確になるでしょう。


    トレッキングも同行できるか

    パダール島の展望地点までは、船着き場から階段と丘の斜面に設けられた道を歩きます。本格的な登山ではありませんが、日陰が少なく、気温が上がる時間帯には休憩と水分補給が欠かせません。参加者の歩く速さには差があり、先頭が展望地点に着く頃にも、後方では休みながら進んでいる人がいます。日本語ガイドが旅行者と一緒にトレッキングへ参加すれば、体調を聞きながら休憩の場所を決め、ボートの出発時刻に合わせて歩く速さを調整できます。展望地点の混雑、階段ですれ違う際の注意、写真撮影に適した場所も、その場で日本語による案内を受けられます。

    コモド島の日本語ガイドはどこにいるのかと尋ねられれば、答えはラブアンバジョに数名いる、となります。ただし、旅行者が探しているガイドが、空港送迎や船内案内を担当する現地係員なのか、コモドドラゴンの見学、シュノーケリング、パダール島のトレッキングまで同行するツアーガイドなのかによって、手配先は同じではありません。

    海上で浮き輪や機材を使って補助し、パダール島では展望地点まで一緒に歩く日本語ガイドを希望する場合は、男性ガイドが複数所属するツアー専門会社を選び、予約前に担当範囲を確認するのが確実でしょう。日本語を話せるという条件だけで決めず、コモド国立公園の全行程を誰が支えるのかまで確かめることが、日本語ガイドを選ぶ際の要点になるといえそうです。



    SHARE
    目次