MENU

    レウォトビ火山が噴火してもコモド島のツアーは出航する

    今年2026年は7月現在でまだ1度もレウォトビ火山の噴火による影響がありませんが、例年何回かは影響があり、それによってバリ=コモド間の空路に欠航や遅延が発生します。

    目次

    火山噴火による影響は空路にだけ出る

    レウォトビ火山の噴火がニュースになると、コモド島旅行そのものが止まってしまうように見えるかもしれません。ただ、ラブアンバジョを起点にしたコモド島方面のクルーズは、火山が噴火しただけでそのまま欠航になるわけではありません。レウォトビ火山はフローレス島の東側にあり、コモド島観光の玄関口となるラブアンバジョからは約600km離れています。かなりの距離があるため、ラブアンバジョ市内やコモド国立公園周辺の海域が噴火の直接的な影響を受けることはなく、海上のツアーや市内観光への影響は基本的にほぼありません。

    コモド島旅行で気を付けておきたいのは、船ではなく航空便です。上述したように、火山とラブアンバジョは600㎞離れていますので、火山が噴火したことに気づく人はまずいないでしょう。ところが、風向きによって噴煙が西寄りに流れ、航空機の運航に関わる視界や安全確認に影響すると、コモド・ラブアンバジョ空港の滑走路が閉鎖される場合があります。その場合は、離着陸ができませんので半日から1日ほど全便欠航となり、バリ島やジャカルタからラブアンバジョに向かう便、ラブアンバジョから戻る便に遅れが出ます。レウォトビ火山の噴火で旅行者がまず確認したいのは、コモド島ツアーの船ではなく、ラブアンバジョ空港の運航状況なのです。


    コモド島クルーズに影響はない

    コモド島方面のツアーは、ラブアンバジョ港からスピードボートや木造のライブアボードなどで出航します。主な行き先は、パダール島、コモド島またはリンチャ島、ピンクビーチ、タカマカサール、マンタポイント、カナワ島などで、いずれもラブアンバジョの西側から北西側に広がる海域です。レウォトビ火山がある東フローレスとは位置関係が大きく異なり、噴火のニュースが出たからといって、コモド国立公園の海域でただちに航行できなくなるわけではありません。海況、風、波、港の判断は毎回確認されますが、火山噴火そのものだけを理由にコモド島クルーズが欠航することはありません。

    ラブアンバジョ市内でも、経験上レウォトビ火山が噴火すると、まれに焦げ臭いにおいをわずかに感じることはありますが、空の色は言われなければ気づかない程度で、港周辺の雰囲気や市内観光にとっても何も変わらないことがほとんどです。ニュース映像で見る噴煙と、ラブアンバジョで見える空には差があるため、火山の映像だけで旅行全体を判断すると不安が先に立ちます。現地にいてコモド島のツアーに参加する場合などは、旅行を申し込んだ現地のツアー会社に確認し、どのような影響が出る可能性があるかを知っておくと安心でしょう。


    コモド空港の閉鎖を確認する

    コモド・ラブアンバジョ空港が閉鎖されるのは、航空機の安全を守るためです。火山灰は視界不良を招くおそれがあるために航空機にとって避けるべき要素で、上空の灰だけでなく、滑走路や空港周辺の視界、機材側の安全確認にも関係します。噴煙が西寄りに流れると、ラブアンバジョ上空や空港周辺で確認が必要になり、滑走路が一時的に閉鎖されることがあります。閉鎖時間は状況によって変わりますが、半日から1日ほどで再開することもあり、運航再開後は各航空会社が順にスケジュールを調整し、運航を再開します。

    このときに影響を受けるのは、バリ島、ジャカルタ、スラバヤなどからラブアンバジョに向かう空路です。バリ島のデンパサール空港では、時々モニタリング欠航を行い、バリ島に影響はまったくないにも関わらず欠航とする場合がありますが、昨年の状況を見ていますと、旅行者の旅程に大きく影響するために次第に欠航便の数が減ってきている印象です。

    コモド島旅行は、飛行機でラブアンバジョに到着してから、当日や翌日に船に乗ってアイランドホッピングに出かける行程が多いため、航空便が飛ばないとその日のツアーに間に合わなくなります。
    反対に、すでにラブアンバジョに滞在していて、港から出航するだけであれば、クルーズ自体は催行される可能性が高いです。ここを混同すると、「火山でツアーが全部止まる」と受け取りがちですが、空港の閉鎖と船の出航は別の判断です。到着前の航空便と、現地到着後の海上ツアーを分けて考えると、コモド島旅行の状況を落ち着いて判断できます。

    つまり、ラブアンバジョに滞在しているときにレウォトビ火山が噴火しても、コモド島を出発する日の段階で空路が再開されていれば、何ら影響もなく行程をこなすことができることになります。


    行程に余裕を持つ

    レウォトビ火山の噴火のニュースがあって、旅程に影響するのか心配するのであれば、計画段階で行程には少し余裕を持たせる方が安心です。特にバリ発の日帰りコモド島ツアーは、朝の航空便でラブアンバジョに到着し、そのまま港から出航します。そのため、空港閉鎖や出発遅延の影響を受ける行程です。航空便が予定通り飛べば、日帰りでもパダール島、ピンクビーチ、コモドドラゴン観察、マンタポイントなどを巡れますが、火山灰の影響で便が止まった場合は、ツアーに影響しかねません。

    現地ラブアンバジョの日系旅行会社には、旅程に影響が出た場合の代替便の確保などを担保するツアー専門会社がありますが、やはりそういった責任ある対応が取れる旅行会社で手配するのが安全だと言えそうです。

    また、ゆとりをもって1泊以上の行程にしておくと、到着当日に時間の余裕が生まれます。ラブアンバジョに前泊し、翌朝にコモド島方面のクルーズに出る組み方であれば、当日の航空便遅延に左右される確率が減ります。年配の方、子供連れ、長距離移動に慣れていない方、確実にコモドドラゴンを見たい方は、日帰りだけでなく、ラブアンバジョ泊のツアーも含めて検討するとよいでしょう。年に1回か2回あるかないかのことなので、殊更に火山噴火そのものを怖がる必要はありませんが、航空便が止まる可能性を考えるなら、前後の移動に余裕を残しておくと、急な欠航にも対応できます。


    現地の状況を知る

    コモド島ツアーで見るべきなのは、噴火の有無だけではありません。レウォトビ火山が噴火していても、ラブアンバジョ市内、港、コモド国立公園周辺の海域が普段通りであれば、ツアーは出航します。反対に、火山とは関係なく、強風や波の状況によって船舶の運航判断が変わることもあります。これはまた改めて触れますが、雨季の悪天候や高波による欠航がそれにあたります。ここ数年で言えば、レウォトビ火山の噴火は主に4月~8月に多かったので乾季になりますが、雨季は気象状況によるクルーズ欠航がありますので注意が必要です。

    出発前は航空会社の運航状況を確認し、ラブアンバジョ到着後は現地ツアー会社やクルーズ運航会社の判断に従うのが基本です。現地の旅行会社では、火山噴火がコモド島方面のツアーや市内観光、港周辺の移動に支障がないかを常にモニタリングしているために把握しています。

    まとめますと、コモド島方面のクルーズは、レウォトビ火山が噴火しただけで止まるものではありません。航空便への影響を確認しながら、行程に余裕を持って準備すれば、突然のできごとにあっても、不安なくコモド島のツアーを満喫することができることでしょう。



    SHARE
    目次